こんなときどうする・・・

日常的におこる『歯』のお悩みにお答えいたします。よくある質問は反映させて参りますので、お気軽にお問い合わせフォームよりお問い合わせください。

 

急な痛みをどうする

■冷たいものがしみるとき

冷たいものをお口に含んだときだけ痛みが出る場合は症状は軽度。
冷たいものを避け、神経を刺激しなければそのまま痛みは落ちつきます。

 

■熱いものがしみるとき

歯髄(歯の神経)全体が炎症を起こしている場合と歯の根の周囲が化膿している場合があります。いずれも次第に痛みが増してくる恐れがあります。
一時的には氷を口に含めば楽になるでしょう。

 

■痛いし腫れてきた

まず、冷やしてみましょう。外側の皮膚の上から濡れタオルを当ててください。
氷で冷やすのは避けてください。冷やしすぎて組織の活性を低下させるのでよくありません。
解熱鎮痛剤(痛み止め)があれば、服用してください。入浴は痛みを強めるので、シャワー程度にしてください。体温も測ってみましょう。38℃を上回るようなら外出禁止です。
決して腫れている場所をマッサージしないで!


■咬むと痛い

急性炎症の始まりであることが多く、要注意です。
痛いところで咬ないようにすることは当然ですが、ひどくなる前に受診しましょう。


入れ歯が割れた

■総入れ歯

大きく二つに割れてしまったときはパテタイプの義歯安定剤で応急的につなぐのがよいでしょう。 ボンドや瞬間接着剤の使用は後の修理を困難にします。
また、体に有害な成分が含まれていることもありお勧めできません。

 

■部分入れ歯

残っている歯だけで咬めるようでしたら、割れた義歯は使用しないほうがいいでしょう。割れた断面は口腔粘膜を傷つけます。
破折義歯を使えばなんとか食事ができる場合、口の中で安定する方の断片だけを使用します。
割れた断面が尖っている時は鋭端をやすり、サンドペーパーで丸くします。
義歯の作り直しを早急にしてください。


■入れ歯の歯がとれた

取れた歯を元の位置に戻しても食べたらすぐに外れます。歯科医院で付け直せるかもしれませんので保管しておいてください。やはりボンドや瞬間接着剤の使用は不可です。


■金具が折れた

破折片をくっつけることはできません。修理のためには数日かかります。破折義歯をお口に入れてみて安定していれば、金具の破折面をやすりで丸めてそのまま使用しながら、早急に新調するべきです。


詰め物がはずれた

■差し歯が抜けた

かなり目立つ部分なので見栄え的に気になるところです
抜けた差し歯をよく見てみて中に歯の一部がくっついてとれてしまっていないでしょうか。
なければそのままそっと戻してみて下さい。
きっちり戻れば見た目だけはカバーできますが戻した歯は飾り程度のものと考えてください。
小さくちぎって取れた歯がきちっと戻らない場合は パテタイプの入れ歯安定剤を使用してください。適度な柔らかさがあり、一時的につけることができます。ボンドなどの接着剤と違い、有害な成分も含まれることはありません。
どちらにせよなるべく早く歯科医院に行って修理が必要です。


■冠がはずれた

審美性を重要視しない奥歯の金属冠は痛みがなければはずれたままにしておくほうがいいでしょう。
きっちり戻る場合のみ入れてもいいでしょう。しかし、食事のときは気をつけ、すぐにはずれる様ならはずれたままにしておきましょう。

 

■詰め物が取れた

これも冠と同じで、きれいに入れば戻してもOKです。ただし痛みがある場合は戻さず、小さく丸めた脱脂綿を歯の中に入れておきます。


歯の外傷

■歯が欠けた

茶わんの縁が欠けるように歯の一部が欠けた場合で、痛みがない場合は治療までそのままにしていても大丈夫だと思います。冷たい水にしみたり、歯ブラシが触れると痛む場合があります。できるだけ刺激しないよう、そっとしておきましょう。
欠け方が大きく、歯の神経が出てしまった場合、歯科医院での処置以外に方法がありません。食事を制限し、破折部分に触れないようにします。脱脂綿をあてがうと痛みが収まる場合があります。

 

■ぶつけた

グラグラする場合治療するまでその場所では咬まないこと。痛む場合は両側から脱脂綿で歯を挟みこむようにし、静かにお口を閉じていてください。

 

■抜けてしまった

転倒、衝突、スポーツ中など偶然のアクシデントに見舞われ歯を折ることがあります。しかし、条件がよければ30分以内なら抜けた歯を元に戻すことが可能です。
抜けた歯は汚れていても洗わずに生理食塩水の中へ。
なければ冷たい牛乳に漬けて歯科医院へ。
牛乳もないときは口の中に入れて持っていきましょう。外傷後4時間以上経過していると再植は失敗に終わる率が高くなります。

※子供の歯の外傷は年齢、受傷の程度等により処置内容が大きく変わります。その状態に応じた処置が必要なため歯科医院への相談を早く行うことがいいでしょう。


あると便利な歯科用救急セット

転倒、衝突、スポーツ中など偶然のアクシデントに見舞われ歯を折ることがあります。しかし、条件がよければ30分以内なら抜けた歯を元に戻すことが可能です。

デンタルミラー ピンセット 懐中電灯 保冷材・脱脂綿・ガーゼ 綿棒 鎮痛剤
口腔用消毒液(イソジンなど) 口内炎の薬(ケナログなど)
パテ状の入れ歯安定剤

多くは救急箱に入っているものですがデンタルミラーとパテ状の入れ歯安定剤は歯科医院か薬局でおたずね下さい。

 

歯が無くなってしまう原因は何?

パッと思いつくのは虫歯ですよね。ただ、虫歯でも多くの歯が失われるのは事実ですが、それと同じくらいに多くの歯が失われるのに歯周病(歯槽ノーロー)によるものがあります。これが歯がなくなってしまう2大要因です。

歯周病は虫歯のようにある日突然歯が欠けた、痛いなどの症状は出にくいのですが、逆に長い年月をかけてじわじわと歯の土台である顎の骨を溶かして歯の支えを弱くさせていく為、歯は少しずつゆっくりと揺れるようになります。ただほとんどの場合、あまりにゆっくりと症状が進む為、そのサインにあまり気付かないことが多いようです。

 

むし歯の予防について

色々なことが言われていますが歯の表面の硬い層をいかに守り続けるかということになります。具体的にどうすればいいかというと次のポイントを守るように心がけるようにしてください。

1乳歯を大切に
永久歯を含めた全ての歯の状態は子供のうちに重要な部分は決まってしまいます。お母さんが妊娠中に大きな病気をしたりお子さんが3歳ぐらいまでに長期にわたって体調を崩したりするなどのことがあると体の成長に影響を与えることがあります。歯においてもその影響を受けることがあり生まれつき歯の質が弱い人もいます。さらに乳歯の時にむし歯が多いと永久歯の質に大きな影響を与えることになりますので乳歯のうちからむし歯のない歯を心掛けることが大切です。

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2丈夫な歯をつくる
規則的な生活を心掛けストレスのたまらない環境つくりをすることが健康で丈夫な身体をつくり、虫歯に対する抵抗力を高め、強い質の歯を作ります。またフッ素などを日常的に取り組むようにして歯の質の強化を積極的に行うことのも有効です。

3むし歯の菌を減らす
むし歯をつくる原因となる細菌は砂糖などの糖分を主原料にして歯の表面を溶かす強い酸を出します。またそれらを住みかにして細菌の数を増やしていきます。放置しておけばいくら丈夫な歯でもだんだん悪くなっていきます。これら問題を改善するためにむし歯菌などのバイキンが多く住んでいる場所に注意しながら歯ブラシをする事が大切です。

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4砂糖類に注意
糖分はむし歯菌の養分になるため甘いお菓子やジュースなど糖分の多いものを出来るだけ少なくしたほうがいいです。

5おやつは時間と量を決めて
歯は食事などをするとその都度表面が傷つき傷んでしまいます。しかし食事が終わってしばらくすると傷んだ部分を治すための唾液が出てきて歯の表面を修復していきます。もし食べ物を食べる時間を決めずにずっと食べ続けると歯の表面を治す時間ができず歯が痛んだままになってしまいます。

6よく咬む習慣を身につける
咬むことで食べたものの栄養を十分に全身にいき渡らせ、それと同時にあごの骨も丈夫になりさらに咬みやすい状態を作れます。また十分咬むことでより多くの唾液が出るようになり食べたものをより効率的に栄養かすることができます。

7 30分以内に歯みがきを
むし歯の菌が歯を溶かすのに30分程度かかります。その前にむし歯の菌を減らし唾液による歯の質の改善をよりよく促すためにも食べたら歯ブラシをする習慣をつけましょう。

 

8020運動

今歯科医師が目指しているものの1つに8020運動というものがあります。

「8020」と書いて(ハチマルニイマル)と読み、「80歳で20本自分の歯を保ちましょう。」という運動です。歯があることが健康への第1歩だということが広く知られるようになった今日1本1本の歯の持つ重要性がより増してきた、またより増していくようになっています。

厚生労働省発表の「平成16年簡易生命表」によると、日本人の平均寿命は過去最高を更新し、男性は78.64歳、女性は85.59歳となりました。 これは世界各国の中でもトップクラスで今のところ日本人の平均寿命は年々増加傾向にあります。

 

しかしながら、大人の歯は親知らずを除くと全部で28本あるのですが、平成11年度の厚生労働省歯科疾患実態調査によると80歳で20本以上ある人の割合は全体の17.5%に過ぎず現状ではまだ目指す値とは大きく隔たりがあります。ただ平成5年の10%に比べると大幅に良くなってきていることを考えると今の時点ではより良好な状態になっていると思われます。近い将来より多くの人々が生涯自分の歯で生活できる日がくるのでしょう。

そのために必要なことは日頃から自己管理を行い定期的な検査をすることで、そのことが楽しい人生を送る大切な糧となるでしょう。

 

歯ブラシの使い方

 

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1、ローリング法 毛の脇腹を使う方法

歯肉のマッサージ効果の高い方法です。
毛先を歯の根元に向けて、毛の脇腹を歯と歯肉におしつけながら歯の方向に回転させます。

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2、フォーンズ法

歯の表面を磨くのに適しています。 円をかくように動かします。

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3、バス法

歯軸に対して45度の角度で、歯と歯肉の境目に毛先を入れます。

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4、バス法2

1mm程度のストロークで前後に細かく動かします。この時、毛先が歯と歯肉の境目から離れないように注意します。


歯ブラシの持ち方

歯ブラシは、歯並びやあごの大きさ、磨き方に合わせて選んでください。 歯ブラシの大きさや毛のかたさが、自分にとって磨きやすく、しかも毛先が丸く加工してあるものがよいでしょう。 毛先が開くと歯垢が落としにくくなります。また、使っているうちに、毛の弾力がなくなり、効果が落ちてきます。最低1ヶ月に1回は交換しましょう。

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1、バーム(手のひら)

誰でも安定してもてる、一般的な持ち方です。ただし力が入りすぎるので注意してください。

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2、ペングリップ

力の入りすぎる人は、歯ブラシを鉛筆のように持つと軽く、小刻みにみがけます。約200グラムの圧力が、歯に対しては最適な力です。

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3、フォーグリップ

歯並びの悪いところや、歯と歯の隙間は、歯ブラシを立てて磨きます。フォークを持つように、人さし指をのばして、歯ブラシの柄を支えます。

ご不明な点は
お気軽にお問い合わせください。
03-3996-3981